平成26年12月一般質問4(アイカ)

財政が厳しいからこそ!地域通貨アイカで市内経済活性化。

それでは、質問番号2に移らせていただきます。
 財政が厳しいからこそ!地域通貨アイカで市内経済活性化。
 

 高島市商工会から、高島市制10周年記念事業として、2割のプレミアム付地域通貨アイカが発行されました。今まで私は、地域通貨アイカで地域経済活性化を訴えてまいりましたが、高島市が誕生して10年たった今も、地域通貨アイカの理念や概念が理解されていないのではないかと思います。
 

 1割のプレミアでは売れ残る、2割のプレミアなら即日完売、それでは地域通貨の意味がありません。プレミアムのないそのままのアイカでは、全く魅力がないどころか、むしろ現金よりもマイナスの価値を証明しているようなものです。
 

 そうではありません。地域通貨アイカの出発点は、地域への愛を、高島市への愛を表現した、2000年代前半の地域通貨ブームが過ぎ去った今もしっかりと流通し、存続し続けている、尊い全国に誇れる地域通貨なのです。
 

 少子高齢化や人口減少の進展に伴い、将来的に税収減や扶助費等の支出が見込まれ、地方交付税の大幅な減額が生じる厳しい財政難、水道料金や国保料の値上げ、暗い話ばかりです。合併して本当によかったのか、10年間にたまったツケを支払うような節目の年になっています。だからこそ、ここで地域通貨アイカなのです。合併当時の高島市の、夢ある、希望ある、その初心に返っていただきたいのです。
 

 地域通貨アイカは、理念を広く周知され、何回も使っていただいて、初めて高島市経済活性化のお役に立てるのです。理念を知らずに一回きりの商品券と同じような使い方をされていては意味がないのです。
 

1、25年度、地域通貨アイカの発行額と回転数、その経済効果は。また、24年度と比較していかがでしょうか。
 2、プレミアム付アイカの費用対効果を教えてください。
 3、地域通貨の理念を広く伝える地域通貨フォーラムのような研修会を高島市で開催することを提案します。いかがでしょうか。



◎商工観光部長(俣野吉治君)
 それでは、熊谷議員の質問番号2のご質問につきましてお答えいたします。
 まず1点目の、平成25年度のアイカの発行額と回転数、そしてその経済効果並びに平成24年度との比較でございますが、平成25年度の発行額は4,965万2,000円で、回転数は1.19回でございます。その経済効果につきましては5,908万5,000円でございます。また、平成24年度と比較いたしますと、発行額にあっては696万円、また、回転数につきましては0.16回分、ともに減少しているという状況でございます。
 次に2点目の、プレミアム付アイカの費用対効果につきましてお答えをいたします。平成21年5月1日から本年度まで計6回発行しております。付加価値分に係ります費用は2,625万円でございます。なお、そのうち、市より1,500万円を高島市商工会へ補助しております。これまでに発行したプレミアムアイカの発行額の合計は1億7,250万円でありまして、これに付加価値分を加えますと1億9,875万円となります。さらに、これに平均回転率の1.1を乗じますと消費額は2億1,865万円となります。以上から、費用対効果につきましては、発行時の付加価値分に係る費用2,625万円に対しまして2億1,862万5,000円の消費が図れたところでございます。
 最後に3点目の、地域通貨の理念を広く伝える地域通貨フォーラムなどといった研修会の開催につきましてお答えをいたします。地域通貨アイカにつきましては、市内の消費拡大と経済の活性化を図るとともに、市民の連帯感とまちづくりの意識を高めることを目標に、平成19年4月2日に発行を開始したものでございます。しかしながら、発行開始後これまでの8年間を見ますと、一定の成果はあるものの、それ以上の伸びは見られないのが実情でありますことから、アイカの回転率を向上させるべく、市民に対するアイカの理念を広く周知することが重要であると受けとめております。議員ご提案の地域通貨フォーラムといった研修会の開催は、今後さらに地域通貨を広めるための有効な手段の1つと考えます。現在、取り扱い事務をいただいております高島市商工会とともに現状をしっかりと検証し、市民への啓発、周知に努め、市経済の活性化につなげてまいりたいと考えております。


◆1番(熊谷ももさん)
 それでは再質問させていただきます。
 地域通貨アイカ、その名前の由来とか理念について改めて教えてください。


◎商工観光部次長(松田博文君)
 アイカの理念と申しますか、これについては発行の検討のときに一般公募で160点の応募から、呼びやすくて親しみのある名前をというふうなことで、家族でありますとか地域へ愛をこめて渡していただくようにというふうなことで名前が定められたものというふうに承知をしているところでございます。高島市全事業所を対象とすることで、市民の消費拡大と経済の活性化並びに市民の皆様が積極的に使用されることで、市内の取り扱い店が独自のサービスを提供して、市民の連帯感とまちづくりへの意識向上、そういったことを狙いとして定められたものというふうに承知しております。


◆1番(熊谷ももさん)
 去る11月8日には、たかしま里山おもてなしバルが市内55店舗で開かれて、500円の3枚つづりのバル券が販売されました。これこそまさに500アイカをバル券として使えば、アイカにプレミアをつけなくてもアイカを広めることができたと思います。また、リフォームの補助金や歳末セールの抽選の商品としてアイカを単に進呈するだけの利用だけではなく、もらった後に使ってもらう、広く知ってもらうことを主眼に置いた仕掛けづくりを提案します。例えば、たかしま里山おもてなしバルでのバル券としてのアイカ利用、昨年も提案をさせていただきましたが、地域での夏祭りや産業フェスタ等市のイベントでの金券としてのアイカ利用など、アイカ利用と周知促進にできることはあるはずだと思いますが、いかがでしょうか。


◎商工観光部次長(松田博文君)
 議員仰せの11月8日、たかしま里山おもてなしバルで、3枚つづりだったと思うのですが、1,500円のバルチケットを会場内で参加店舗での使用ということでされたということは承知しているところでございます。これについては地域通貨と少し異なる部分があると思うのですけれども、今後いろいろイベントの中でも使用できるような形の中で研究をしてまいりたいと考えているところでございます。


◆1番(熊谷ももさん)
 市内の経済を市民みずからが回していくことができる、市内の経済を市民の力で元気にすることができるのだということを市民に体感してもらい意識させる、それが地域通貨アイカの本来持つ大きな力です。私が昨年しました地域通貨の一般質問は、インターネットで全国的にシェアされて広がっています。高島市の地域通貨アイカは全国から注目されています。財政が厳しいからこそ、地域通貨アイカは高島市を救う大きな切り札となり得る大きな可能性を秘めています。地域通貨アイカの促進によって、本当にマスコミなどPRの材料として、すごい地域資源というか、あるものとして、もっともっと活用することができるのではないかなと私は思うのですけれども、その点いかがでしょうか。


◎商工観光部次長(松田博文君)
 地域通貨そのものも、今後しっかりと周知をすることによりまして、市民の方々に身近に愛される地域通貨としてご使用いただきたいと考えているところでございます。あわせまして、議員仰せのように、高島には地域通貨というすばらしいものが存在することも、しっかりと今後PRをしていく必要があると考えているところでございます。


◆1番(熊谷ももさん)
 ありがとうございました。以上で質問を終わります。