反対討論しました!

2016年3月議会

議16号 普通財産旧マキノ北小学校土地・建物等の無償貸付について

16号 普通財産旧マキノ北小学校土地・建物等の無償貸付について反対の立場から討論させて頂きます。

 

一般質問でも質問させていただきましましたが、市民が市の公共施設を使用料をとることが公正であるならば、市の財産である小学校跡地を一企業に貸付するには規定の使用料を課すことが公正であると思います。

 

市の財産である小学校跡地を、地域活性化ということで一企業に無償貸付するならば、市民の文化活動やスポーツ活動も地域活性化に寄与するので無料を継続するべきです。

 

市の姿勢には矛盾があります。市民が公民館の使用料を支払うことは公正で

一企業には市の財産を無償貸付。ダブルスタンダードです。

 

また小学校を廃校にして、跡地を企業誘致してよかった、よかったという風には喜べません。

こどもたちは地域の大切な宝です。小学校は地域の大切な宝を育み、地域コミュニティの核となる施設です。それは金額をつけられないくらい尊い貴重なものです。

 

市の財産は行政の財産ではありません。市の財産は市民の財産です。市民の財産のあり方を、行政ではなく、市民がみずから考える機会を作り、オープンで公正な機会を作るべき

とわたしはここに訴え、この議案に対しての反対討論とさせて頂きます。

 

 

平成28年度高島市一般会計予算案

平成28年度高島市一般会計予算案に反対の立場から討論させて頂きます。

 

この3月当初予算の概要を見て、これが福井正明市長らしさなのだと感じました。厳しい財政状況の中、高島市政がなにを選択し集中するのか明らかになった予算です。

 

リゾートホテル建設関連事業約2億5,000万円(250,412千円)をはじめ、なまず養殖事業約1,000万円(10,060千円)、これまでの時代の感覚なら間違いのない正解であった事業予算です。しかしこれまでの正解ややり方が全く通用しない、常識がくつがえる新しい時代ではどうでしょう?間違いのない選択、正解と言えるのでしょうか。

 

 

昨年の6月に高島市を訪れたマレーシアの訪日青年団のみなさんはマキノの民宿に泊まり、朽木で地元の人たちと交流し、針江の川端の散策に声を上げて感嘆されていました。マレーシアに行ってみると青年団のみなさんは華僑と呼ばれる富裕層でした。20代の女の子が大きなBMWでわたしを迎えに来てくれて驚きました。そんな富裕層の彼らがマキノの民宿での宿泊が最高だったと、東京でも大阪でもない日本のローカル、地方の文化を体験できたことが最高に素晴らしいことだったと伝えてくれました。

 

やっと世界が、時代の流れが高島に追いついてきたのです。会員制リゾートホテルの建設がそんなに高島市にとって喜ばしいことなのでしょうか?

インバウンド 世界の富裕層が求めているものは、今高島市にはまだない豪華なリゾートホテルではなく、今もうすでにある民宿です。今のトレンド最先端は田園回帰、多様性、時代の風の変化を察知してほしいのです。

 

昨日閉校式を迎えた広瀬小学校区の児童46人のための通学バスの費用に8351000円が一般財源から支出されます。広瀬小学校の児童の保護者のみなさんは「複式学級の解消を」要望されていました。835万円あれば、先生を2人雇い複式学級を解消することができました。小学校を廃校にすると国からの交付金は減額されます。収入が減り支出が増える。

 

広瀬小学校が廃校になったのは、複式学級のせいでもなく、財政が厳しいからでもなく、そして時代の流れでも決してありません。むしろ、今の時代の流れからは逆行しています。あれだけの素晴らしい環境の中で、あれだけ愛された小学校を失うことは、高島市にとって大きな損失です。

 

 

無料であった駅前の駐車場や市民活動の拠点となる公共施設の利用料を有料化し、国保料金を値上げし、それほど財政が厳しかったのかと思えば、なまずのためなら8324000円の規定貸付料金を無償にし、約1000万円の委託事業を、会員制リゾートホテルのためには何億と先行投資を計画する。

「教育と福祉目的」であったはずの農業試験場跡地を若者定住支援住宅に分譲する。駅前のまとまった土地を22967000円で買い戻し16001万円で売却する。

 

ほんとうに一体なにを選択し、集中しているのでしょうか。

 

ほんとうによくわかる当初予算を見せて頂きました。

そして福井正明市長の迅速でスピューディな決断力のある行政手腕に敬服いたします。

 

美しい小さな小学校を廃校にし、美しいコスモス畑を分譲住宅にし、美しい湖岸にリゾートホテルを建設し、新しい特産品を作ろうとナマズを養殖する。

高島市の今ある最高の美しさが見えないどころか、せっかくの美しさを逆に問題や課題ととらえてそれをなくそうと一生懸命努力をされているように見えます。

 

わたしはどうしても賛成することができません。

 

以上をもってわたしの反対討論とさせていただきます。

平成27年度一般会計補正予算(第9号)案

平成27年度一般会計補正予算(第9号)案に対して反対の立場から討論させて頂きます。

 

「教育と福祉目的」であったはずの農業試験場跡地を若者定住支援住宅に分譲する。平成27年度3月の補正予算には1㎡あたり14,671円で基金から買い戻すとあります。そして平成28年度3月当初予算では、駅前のあれだけまとまった土地を、高島市の土地公示価格1㎡あたり19,900円のおよそ半額11,100円で売り払うというものです。

3月補正では2億2967000円で買い戻し、3月当初では1億6001万円で売払う。大変迅速な行政手腕に舌を巻きます。

 

今津西小学校跡地もマキノ北小学校跡地も地域住民のみなさんのアンケートの結果はどちらも福祉施設を希望する回答が3割を超え最も大きいものでした。農業試験場跡地も「福祉施設になったらいいな。。。」という市民の声をわたしは聞いています。

 

今回の農業試験場の売却の計画や予定は地元南市区にお知らせや説明はありませんでした。広報たかしまでお知らせすると予算常任委員会で執行部からご回答頂きました。

 

「安曇川駅周辺活性化委員会」や「跡地利用検討委員会」など委員会からでた 

意見は尊重するべきものですが、広く一般の市民の声を聞く機会があるほうが良いとわたしは思います。

 

わたしは土地を売却するならば、せめて公示価格1㎡あたり19,900円で売却するべきだと思います。

 

市の財産は行政の財産ではありません。市民の財産です。市民が使い道を決める、広くオープンにアイデアを話し合う機会を作ることが、これからの市民協働の時代にふさわしいとわたしは考えます。

 

以上を持って、反対討論とさせて頂きます。