平成26年9月一般質問
市職員のコンプライアンス意識向上にむけて提案します~住み良い笑顔あふれる高島市の魅力をさらに高めていきましょう
質問番号1、
市職員の不適正事務処理やコンプライアンス、法令順守の欠如が課題なのは、高島市だけではなく、全国の市町村にとって同じように課題であり、課題克服のため、それぞれの取り組みがなされています。
大阪市の職員の意識向上に向けた取り組みでは、市政改革の理念の職員への普及、浸透を図るとともに、推進に当たっての課題やアイデアなどの職場、職域、職階を超えて意見交換する場を持つことで、職員間の意識共有や意識改革につなぐことを目的として、職員ラウンドテーブルや市政改革に対する職員の認識度ややりがいなどの意識把握を行う目的の職員アンケートがなされました。
神戸市では、コンプライアンス推進のための研修がなされています。また、米原市では、米原市職員コンプライアンス行動指針が平成24年10月17日に施行されています。その中に、全職員に求められることの一つとして、地域、社会との積極的な交流が挙げられていました。地域の行事や会合に参加するなど、外部の人々と進んでかかわりを持つようにします。外部の人々との対話を通じ、職員に対する社会の見方や考え方を知り、みずからの考えや言動が社会に通用するものであるかを検証します。
課題やアイデアなどを職場、職域、職階を超えて意見交換する場をつくり、地域、社会との積極的な交流を推進する。この2点がコンプライアンスの意識向上にとって特に効果的だと思います。他社とのコミュニケーションを活発にし、ひとりよがりになりがちな思い込みや考えを克服し、一人一人の世界を広げて、思いをつなげていくことが大事だと考えますがいかがでしょうか。
若手職員が生き生きと働ける場を整えることが管理職の務めであり責務であります。高島の地元の人は控えめで従順で穏やかで優しくて粘り強いと私は感じています。その長所、特性を生かして、一人一人全職員の能力を発揮させないと、高島市に山積した課題はクリアできません。職員のコンプライアンスの意識改革、意識向上のために、まずは幹部職員と市長が、職場ではなくオフサイトミーティングでアイデアを出し合い、職員に対する具体的な仕事を通じてのトレーニング、OJTやPDCA(計画、実行、評価、改善)のサイクルを取り入れ、粘り強く期待し続けて、取り組むべきと考えますが、いかがでしょうか。
すばらしい高島市職員全員、一人一人の能力を生き生きと輝かせることが、高島市全体の住民の信頼と幸せの向上につながります。住みよい笑顔あふれる高島市の魅力をさらに高めていきましょう。
◎総務部長(飯田清孝君)
まず、1点目のご質問についてでございますが、議員ご指摘のとおり、職員の危機管理意識やコンプライアンス意識を高め、徹底させるために、職場、職域、職階を超えた多様な職員間の情報共有や、自由に意見交換ができる職場の雰囲気づくりは大変重要であると考えております。
こうしたことから、このたびの環境センターダイオキシン問題の発生に際しましては、各所属全員で意見交換をする旨周知徹底をいたしたところでございます。
また、自由に意見が言える職場の雰囲気づくりといたしましては、昨年度新たに作成いたしましたOJTハンドブックの中で、組織全体で職員を育成する環境、相手を認め合える組織、わからないことを聞き合える組織を理想の職場環境と位置づけ、そのために大切にしたいことを中江藤樹先生の五事を正すの「貌、言、視、聴、思」に合わせて5つにまとめ、職員間のコミュニケーションを重視したOJTの実践に力を入れているところでございます。
また、職員と地域、社会との交流につきましては、職員には日ごろから市民の皆さんのご意見をお聞きし、市民感覚を身につけるために、地域や団体でのコミュニティー活動やボランティア活動に積極的に参加するよう呼びかけておりまして、その一環といたしまして、消防団への入団も奨励をいたしているところでございます。
次に、2点目のご質問についてでございますが、現在市長と幹部職員との協議の場といたしまして、政策調整会議がございます。しかし、限られた時間内での会議であるため、当面する各部局の諸課題についての連絡調整が主な内容となっておりまして、市長と幹部職員がいろいろなアイデアを柔軟に提起する場にはなっておりません。やはり政策形成の議論には時間や場所に拘束されない環境も必要でありますことから、議員ご指摘のオフサイトミーティングは大変有意義な、有効な手段であるかと考えております。
なお、OJTにつきましては、機会あるごとに管理監督者に対し、日常の決裁を通じた実践を促すとともに、職務の遂行につきましては、高島市人材育成基本方針に基づきまして、組織と個人の目標を定め、PDCAサイクルにより進行管理をしているところでございます。