平成26年12月一般質問

あえて夢を、廃校活用で高島活性化。廃校施設を複合住宅・事務所に--若者定住促進へ。


 質問番号1
 

 10月22日、国会議員会館にて、農林水産省まちむら交流きこう、グリーン・ツーリズムの現状、廃校を活用した地域活性化の取り組み研修に参加させていただきました。
 

 廃校を活用した地域活性化の全国事例については、3月29日に東京で開催された廃校フォーラムで既に学んでいましたが、今回、廃校してからでは、市の普通財産として管理され、校舎の活用は難しい傾向が全国の事例からわかりました。校舎を活用するためには、廃校の前に廃校の活用方法を、地元の皆さんが中心となり、どんな地域にしたいのか意見を出し合い、行政に伝えておく必要があります。高島市学校跡地利用検討委員会に期待しますが、全国では跡地利用検討委員会が設置されても、アイデアのないまま何年もたってしまう事例も多いのです。
 

 全国の廃校活用の成功事例の数々を見ると、その可能性に驚かされます。中でも大分県日田市、定住お試し施設、中津江村宿泊交流体験館、平成7年に閉校した小学校の建物を改築し、平成13年にオープン。建物の外観はそのままに、教室部分を全9戸の賃貸宿泊室と4つの共用創作室に改修されました。最長2年まで契約できますが、入所資格がユニークで、ここで中津江村を高島市に置きかえますと、1番、定住、高島への定住を希望される方、2番、交流、高島の住民との交流を希望される方、3番、文化芸術、高島市で文化芸術の創作活動を希望される方、これらの目的を持つ人に、高島市になれ親しんでもらい、定住につなげてもらうためのアパートなのです。
 

 ほかにも、廃校リニューアル50選にも選ばれている、年間売り上げ2億6,000万円、高齢者の葉っぱビジネスで有名な徳島県上勝町町営複合住宅(落合複合住宅)、U・Iターン者のための賃貸事務所及び町営住宅。鉄筋コンクリートの構造体に、地場の木材を利用した木の内装を加えたパネル工法で、お好みの間取りができ、ライフスタイルに合わせて自由に変更することも可能です。事務所に2社、住宅8戸も常に全て満室、雇用の場の確保と住宅としての機能をフルに発揮し、効果を上げています。
 

 学校は地域住民にとって身近な公共施設であり、地域のシンボル的な存在です。廃校となった校舎を、積極的に地域コミュニティーの拠点として有効活用することが求められます。全国の事例を地域の住民の方々も知ることから、高島市にふさわしいアイデアも生まれてくるだろうと思います。
 

 1番、高島で暮らそう。若者定住促進プロジェクトが発足し、移住・定住市民会議が開催され、さまざまな意見が出されていると11月号広報たかしまにありました。大変すばらしい取り組みです。空き家が地域資源であるのと同様に、小学校の跡地も地域資源であり財産です。若者定住促進プロジェクトに廃校の活用を関連させて考えていくことを提案します。いかがでしょうか。
 

 2、高島市にふさわしい廃校活用のアイデアを、地域住民が主体となって、サポートする教育委員会以外のかかわる行政職員、農林水産、商工観光、福祉など、全国の廃校活用事例を知り、学び、意見やアイデアを出し合う場をつくるために、廃校フォーラムを高島市で開催することを提案します。いかがでしょうか。